マカオを訪れている米カジノリゾート大手、ウィンリゾーツのスティーブ・ウィン会長は3月27日、ウィンマカオ及びウィンパレスの管理職社員に対し、自社株の配布と追加賞与を含む新しい福利厚生プランについて発表を行った。
3月28日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。発表によると、ウィンマカオ及びウィンパレスの7,500人の従業員に対し、ウィンマカオ株を1,000株配布するほか、2014年から2017年まで、毎年7月に1か月分の追加賞与を支給する。賞与はこれまで年末に1回、1か月分の支給だったが、今後は年2回体制となる。香港証券取引所メインボードに上場するウィンマカオの株価は27日午前時点で1株あたり約37香港ドルであることから、今回配布される1,000株は37,000香港ドル(日本円換算:約48万円)に相当する。
スティーブ・ウィン会長によると、自社株の配布については「家族である従業員と成果を分配したい」とし、賞与の追加については、相次ぐ大型リゾート施設の開業で人材獲得合戦が激化していることから、従業員の定着を狙ったものとされる。

ウィンマカオ(左:ウィンタワー、右:アンコールタワー)—本紙撮影