台湾・新北市淡水区にあるカジノをテーマにしたレストラン「KRゲーミングレストラン」の経営者らが違法賭博などの疑いで警察に拘束された。旧正月シーズンを前に、「飛行機に乗ってマカオへ行かなくてもいい」などと謳い、派手な広告展開で集客をしていたという。
マカオの日刊紙「澳門日報」が2月18日付紙面で台湾「自由時報」の報道を引用して伝えた内容によると、店内にバカラ、ブラックジャックなどのカジノテーブルを設置し、ディーラー役が客を相手にゲームを進行していたという。また、客は現金でゲーミングチップを購入し、勝った場合に景品と交換できる仕組みだった。表向きはレストランを装いながら、実際にはカジノ運営が主体だったという。
2月17日午前1時頃、警察当局がレストランに対して摘発を行った際、スタッフを除いて9人の客がカジノゲームに興じていたという。警察では経営者の男、スタッフ、客らを拘束し、詳しい事情を聞くなど調べを進めている。サービス係として勤務していた女性スタッフ2名は、アルバイトとして雇われており、違法とは知らなかったと供述しているという。

台湾警察が摘発を行ったカジノをテーマにしたレストランの公式ウェブサイト(参考画像)